【再生医療】PRP療法

北海道内初導入(2025.2)高用量PRP療法

●北海道初導入 Angelシステム●
Angelシステムを使用した再生医療治療は、道内では当院でのみ可能です。
(R7年3月現在)


Angel Concentrated PRPシステム(以下、Angel cPRPシステム)は、投入する血液量を調製することで血液成分の濃縮率を増減させることが可能な高機能PRPシステムです。例えば、血液成分の濃度を増減させ、目的の部位及び疾患に適当と考えられる構成のPRPに近づけることが期待できます。
PRPの調製専用に開発されたシステムであり、遠心分離からPRP抽出までの一連の動作が自動で行います。

再生医療って?

再生医療とは、損傷を受けた部位に人体が本来持っている自己回復能力をうまく引き出して治療する医療の事を指します。
新しい治療方法として近年注目されています。
再生医療といえばノーベル賞をとったIPS細胞や、野球界では田中将大投手や二刀流で有名な大谷翔平投手が肘のPRP療法を行い回復したことでも注目が集まりました。

どんな治療をするの?

血液の中には「血小板」と呼ばれる血液を固まらせる役目をする細胞があります。
この血小板には成長因子を主とする組織修復のプロセスに重要なタンパク質が豊富に含まれていますが、当院の再生医療(PRP療法)は、患者様ご自身の血液を採取し、遠心力を利用した分離装置(Angel)で高濃縮された血小板を作り、傷ついた組織へ注入して修復を促す治療です。

どういう効果があるの?

傷ついた組織(関節・筋肉・腱鞘など)に、ご自身の血液で精製されたPRP「自家多血小板血漿」(Platelet-Rich Plasma:PRP)に含まれる生体内のバランスを保った状態の成長因子等を注入することで、損傷・炎症において生じるタンパク質のアンバランスを緩和し、慢性的な炎症やそれによって発生する疼痛・組織分解の抑制・組織修復を促すことを目的としています。

治療の流れ

PRP投与当日は、①末梢血の採血、②PRP作製、③PRP注射の段階で行われます。

①末梢血の採取
患者様の腕より、注射針を接続した注射器を用い、35~157mLを
採血します。

②PRP作製
採取した血液を、遠心分離器で遠心しPRPを作製します。

③PRP注射
患部に対して、エコーガイドを用いてPRPを注射します。投与量及は、損傷・炎症部位の範囲により患者様と医師で協議の上、決定します。

④定期検査
投与後は、1,3,6か月を目安に診察を行います。

⑤投与回数
患者様の痛みの状況等に応じて1回~複数回投与を行います。
PRP投与1ヶ月後の患部の状態と症状を医師が確認し、追加投与に
よる改善が見込まれると判断した場合、患者様と医師で話し合い、
追加投与の要否を決定いたします。
詳細は別紙「PRP投与を受けられる患者様へ」をお渡しの上、担当
医師より説明いたしますので必ずご確認ください。

本治療における注意点

・注射後3~4日の間は、細胞の活発な代謝が行われますので、腫れやかゆみ、赤みや痛みが出るなどがありますが、その後自然に消失していきます。

・痛みを強く感じている間に、安静にし過ぎてしまうと、治療部位が硬くなり長期的な痛みの元になる可能性があります。指示されたリハビリテーションを行うことが大切です。

・投与後、数日間は血流の良くなる活動(長時間の入浴、サウナ、運動、飲酒など)を行うことで、治療に伴う痛みが強くなることがあります。ただし、この痛みが強くなったからと言って、治療効果に差はありません。

治療費用

(1)本治療は、すべて自費診療であり、健康保険を使用することは
できません。

(2)本治療にかかる費用は、以下のとおりです。なお、費用は、治療に伴う診査、PRP作製のための採血にかかる費用、PRP作製費用、注入にかかる費用の総額となります。

PRP片側1回 250,000円(税別)
PRP両側1回 300,000円(税別)

(3)採血を開始してからのキャンセルについては、キャンセル費用をいただきます。

まずは話を聞いてみたい

医師へのご相談も可能です。

診察時に「再生医療」について聞きたい、とお話しください。
治療対象であるか、金額なども含めご説明させていただきます。