医療法人 ホクレア

腱板断裂(損傷)について~2~

最初に、当コラムのイラストレーターを紹介いたします。中井令さんです。おばけのマ~ルで有名です!STVのキャラクターなども担当しています。
腱板断裂が生じてしまったときの対処方法は、大きく二つに分かれます。
手術をしない方法(保存治療)と手術です。
どちらの方法を選択するかは、患者さん一人ひとりと良く話し合って決めています。
年齢、痛みの程度、筋力低下の程度、日常生活での支障の有無、スポーツでの支障の有無などを考慮します。

断裂していても、ご高齢で、あまり肩を使わず、肩も動くのであまり手術は・・・という方はヒアルロン酸の注射や肩の機能訓練(リハビリ)などを行いながら、肩機能が低下しないように経過を診ていきます。

手術を選択する場合は、全て関節鏡下手術をおこなっています。病診連携を行っている病院に入院していただき、私が執刀させていただいてます。手術時期は患者さんと良く相談して決めています。即手術じゃなきゃダメ、ということはありませんが、長期間経過してしまうと断裂が大きくなったり、腱が硬くなったりすることがあります。

入院期間について、他の病院では、今でも2ヶ月間の入院・リハビリが必要といわれたり、肩の外転装具(腕を挙げて保持)がごつくて付け心地が悪かったり、というところがあるようです。

が、鏡視下手術では、4~5日の入院で、その後は外来通院リハビリを行います。やわらかいソフトタイプの装具を2~3週間着用。もちろん入院期間は希望にあわせられます。
全身麻酔で約1時間ほどです。